稿源:外交部Taiwan Today
日本統治時代の1930年10月27日、霧社(現在の南投県仁愛郷)に住むセデック族が日本人を標的として蜂起した「霧社事件」から今年で丸90年を迎える。国立中興大学(台湾中部・台中市)、麗明営造股份有限公司、南投県仁愛郷互助村の三者は19日、「霧社事件」を生き抜いた先住民族が集められた南投県仁愛郷清流集落の歴史と記憶を伝承し、集落のサステナビリティを促進することを目的に、社会的責任に関する協力覚書に調印した。「霧社事件」は台湾先住民族による最大規模の抗日蜂起事件。台湾総督府は大量の軍人・警察を投入し、武力による鎮圧を図った。その結果、抗日蜂起に協力した6つの集落の先住民族1,236人の大部分が亡くなり、生き残りはわずか300人足らずだった。関係者遺族は翌年5月6日、北港渓と眉原渓が合流する川中島(現在の清流集落)と呼ばれる場所に強制移住させられた。集められた遺族のほとんどは完全な家庭を形成しておらず、多くが孤児や寡婦だった。彼らは互いに助け合い、苦労の末、川中島に新たな集落を作り上げた。(中央社)
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